ご挨拶
5年前、noshは「健康的な食事を簡単に手にしていただく」というシンプルなビジョンから生まれました。背景には、少子高齢化、生活習慣病の蔓延、核家族化、スマートフォンやアプリの台頭があり、これらがnoshという食事を生み出す理由になり、成長を加速させました。
私達の健康のためには、食事を改善することがとても重要だと信じていますし、毎日の食事を改善するにはいつも美味しい必要があります。それに飽きも大きな問題です。それに毎日のことですから安くなければお客様に受け入れていただけないと考えました。
これらのいつくかの課題は私達にはとても大きな問題でした。
最初は「価格」。お客様にとにかく安価に健康をお届けするためには、私達は販売のための家賃や人件費、または卸による中間マージンを徹底してなくすべきだと考えました。私達は製造原価に近い価格でお客様にご提供するために、直接WEBで販売する方法を選択しました。
次に「味や品質」。noshが調理、盛付、梱包を一貫して行うことで、日々の品質改善を行うことを選択しました。原料の調達から工程管理、製造、梱包までを自社で行うことでこそコントロールできると確信しています。
最後に「飽き」への対応。和食の板前や、フレンチのシェフなど本当の料理人を雇用し、noshがメニューを開発することを選択しました。毎週2メニューの新商品をお届けすることも決断しました。将来は毎日新メニューをお届けできるようにしたいと考えています。
もちろんこれら全てを行うにあたっては全てうまくいったわけではありません。noshが始まった頃からご購入頂いているお客様には今より高い価格でご購入頂いていましたし、ひょっとしたらあまり美味しくないメニューもあったかもしれません。ただし、私達は「今現在も」毎日どうすればもっと美味しいメニューを出せるか、どうすれば品質をあげられるか、どうすればもっと安価にお届けできるかを努力し続けています。
私を含めたnoshの経営陣は、激しい起業家精神と、他の企業が取らないようなリスクを取る意欲でこれらの課題に正面から立ち向かい、一つ一つ確実に、スピーディーに解決しています。
現在、noshが日本国内で提供する食事は約0.05%にも満たない割合です。まだまだ小さなシェアだと考えているのは、私達はフードテック企業と競争しているのではなく、レストランや食料品店といった伝統的な企業と競争しているからです。noshを利用したことのあるお客様はまだごくわずかです。社会を健康にするのにはまだまだ遠い道のりです。
私達は2021年現在、月間200万食近い食事を提供できるようになりました。今年、来年は品質にこだわり、冒頭で申し上げたとおり、健康的で、安価で、美味しい食事を提供して行きたいと考えております。
お客様の声に耳を傾け、お客様、同僚に敬意を持って接し、情熱と謙虚さ、誠実さを持って事業を行ってまいります。
2021年9月
